第13話 古い血★*

特に明記いたしませんが第一部終了です。
長老が亡くなり、修道院が大騒ぎになります。
後半は商人様がやり残した仕事を片付けようとすると、察しの良いリザヴェタ嬢が手伝いに来ていました。
*注意*
残酷描写、性描写があります。残酷描写はただ残酷なので、注意をお願いします。

8月23日,1826年

鐘楼の鐘が鳴ったのは、私が下宿に戻って、(まかな)いの不味い夕食を食べた後だろうか。午後七時くらいだった。
晩夏とはいえ、もちろんこの地ではまだ明るい。
私は外套を引っかけ外に飛び出す。外套はいつものものではない。農民が着るカフタン型の粗末なものだ。帽子も兎の毛皮のウシャンカ【*耳当て帽】である。
私は巡礼者で溢れる、修道院への坂を駆け上がった。体力がある者が、ない者にぶつかった結果だろう、あちこちで女子供や老人が倒れている。
巡礼たちは男も女も皆泣いている。鐘楼の鐘が延々と鳴り続ける。これは、長老が亡くなった印だ。

私は修道院の庭に入った。北東のはじの、石造りの小屋に向かう。
階段を駆け下りた。「ヘンリー卿」
私はヘンリー卿を呼ぶ。ヘンリー卿はまだ解読を続けている。朝六時前から、今、七時すぎまで、昼食以外ろくに休んでもいないのだろう。
「おお、ルーシのエウゲニオス獰猛公よ。戻ってきたのですか?」
「ヘンリー卿、鐘楼の鐘の音が聞こえますか。長老様が亡くなったのですよ」
「ああ……そうですか。確かに弔鐘が鳴っていますね。お気の毒に」
ヘンリー卿はカトリックのやり方で十字を切った。「御魂の安らかならんことを」
彼にはどちらでも変わらないのだろう。十字を切るのも書くのも、死者に対する単なる礼儀としか捉えていない。
「それより、獰猛公よ。この文をどう思います? 僕はね、……」
ヘンリー卿はよく見えない目をこちらに向け、楽しそうに訊いた。私はカフタンの隠しの縄を握る。

私は言った。「ヘンリー卿、貴男は、この解読を手放す気はありませんか? つまり、専門家たちに任せるということです」
「何を言ってるんですか? せっかく僕がこの修道院の書庫に潜りこんで苦労して探し出したのですよ」
「どこかの、例えばアメリカの大学で、我が国の研究が盛んなところがあります……そういうところに任せたほうが良くはありませんか。なんならヘンリー卿、貴男も解読に加われば良い」
「その専門家の集団に私は入れないでしょう。私には特に専門がありませんからね。オックスフォードでの専攻は『ルネサンス美術』……今とまったく関わりがありません。
閉め出されます。
解読されても、内容の欠片すら教えてもらえないかもしれない。私はこの中身を知りたいのですよ!」

ヘンリー卿の目が、かつて私を恥じいらせた観察する目に変わる。
「ルーシの獰猛公、貴男はそのままなのですね……。
驚くような語学の才を持ち、ギリシャの古典を愛していても、貴男には真に知的な探究心はないのです。
国民性なのですか? ……何故なのでしょう……要するに貴男はそのアメリカの大学とやらに、年代記を売却したいのですね。
……お断りします。出て行ってください」

私はカフタンの隠しから縄を出した。喉仏が嫌に目立つヘンリー卿の桃色の首に、縄をかけた。
「申し訳ありません、ヘンリー卿」
「獰猛公……」
私は縄を交差させて引く。
ほんとうは苦しませないために銃で撃ちたかったが、音が漏れるのが不安だった。
歳を取り、座って、寝食を忘れた不健康な状態で研究ばかりしていたヘンリー卿の体は脆かった。
脂汗が流れ、ヘンリー卿は縄に手をかけ、外そうと足掻いた。もがきながらも、ヘンリー卿の目には『ああ、やはり』という悲しげな色が浮かんでいた。
私はいっそう、縄を締める力を強めた。
喉仏が砕ける音がした。縄に、白髪になった伸び放題の髪や髭が絡む。顔が青黒く膨れ、眼球が突き出て来る。舌が飛び出した。ヘンリー卿は椅子から崩れ落ちた。
絶命したのを確かめる。

痩せた長身の死体を担いだ。
私は意外に平気だ。非常に落ち着いていると言ってよい。
もう一着持ってきたカフタン型の上衣を、ヘンリー卿の遺骸にかぶせる。
階段を上がって外に出た。夕暮れが近づいている。空は青紫色だった。修道院の中庭は、狂乱しながら祈る巡礼者が何千人もいる。
押し潰された者もいた。叫び声や泣き声が空に消えていく。転んで踏みつけられた老人や女が修道院の隅に運ばれている。明らかに死人も出ている。
いつぞや私を案内した見習い修道士のコーリャが中庭を走っていた。

この集団の中で、私はまったく目立たない。病気の仲間を抱えた巡礼者にしか見えないだろう。
「おい、連れは大丈夫か?」
巡礼の男が訊く。若く精悍だ。休日の兵士あたりであろうか。
「ああ、長老様が天に召されたっていうんで、慌てて転んだのさ。足をくじいただけだ」
「ふうむ、気をつけろよ。ああ、長老様が亡くなっても生きなければならないとは!」
まったくその通りだ。
私の腹に巻いた袋にはあの稀覯書『母なる大地の年代記』が入っていた!

私は門から外に出た。
次々と巡礼者が襲いかかるように登ってくる。カフタンをかぶせたヘンリー卿を抱え、じぐざぐの坂を下りていく。落ち着いているのだが目眩がする。あたりがぐるぐる回るようだ。

――

私は下宿先の建物の脇を廻った。
すっかり掘り終わった植樹用の穴の横にヘンリー卿を倒した。私は溜息をつく。
懐中時計を見ると八時二十分だった。
「エヴゲーニイ・パヴロヴィチ」
滑らかな低い声が私の名前を呼んだ。落ち着いた海老茶色のドレスに、外套を羽織ったリザヴェタが立っていた。

「リザヴェタ、どうしたのです……。いいえ、どうしてわかったのです」
「アクリナから、貴男が、長老様が亡くなったら出かけると訊いたのです。木を植えているとも。だったら何をなさるか想像がつくというものですわ。
長老様が亡くなる時を狙ったのは、つまり、たくさんの巡礼者が大騒ぎするから、遺体を簡単に運び出せるからでございましょう」
「さすが私の未来の妻ですね!」
「求婚をお受けしたらですけれど。その方がヘンリー卿ですか」
「はい」
ああ、と眉をひそめる。リザヴェタは十字を書き、何か祈りを呟いた。「埋めるのですか」
「はい、貴女は本当に素晴らしいな」
「人殺しが何をおっしゃっているの」
「領地を取り返すためですから。将兵が、戦場で敵方の兵士を倒すのと変わりません」

リザヴェタは私を手伝い、すっかり掘り終えた穴にヘンリー卿をきちんと横たえ直した。死体というのは生々しいものだ。自分が殺したとなればなおさらだった。リザヴェタは舌の飛び出た顔から、さすがに目を背ける。
私は遺骸を埋めながら、ヘンリー卿のことを考えた。

ヘンリー・リード卿、貴男がやっていた仕事は、優秀なアメリカ人が受け継ぐでしょう。
私は売国奴かもしれませんが……学問のためには、あの年代記は広く大学で研究されるほうがずっと良いとは貴男も認めてくださるでしょう。
ロシヤ帝国の文盲の徒ばかりの修道院で埋もれるより、あの本はアメリカの大学に行ったほうが良い。
私はすでに、その大学に手紙を出し、いくらで買ってくれるか返事をもらっている。もちろん未解読の状態での値段です。
素人がやった解読などなんの役に立つでしょう。頁をめくる分、本が傷むだけです。

ヘンリー卿、申し訳ありません。
しかし、貴男がおっしゃったように、私には領地の農奴や召使いたちを幸福にする義務があるのです。それに領主一族……妻とこれからできる子供、それに情婦もです。
貴男のおかげで今の私があり、貴男にはあまりにも多くのものを負っているのですが……。
しかし、不思議なことになんの後悔も感じません。

三本の木を植え終わるころには、さすがにシベリヤ晩夏の長い日も暮れていた。
夜九時半をすぎている。私はランタンをつける。
ランタンの明かりに照らされたリザヴェタは顔にも体にも土が跳ね、黒く汚れ、顔は憔悴しきっていた。
私もそうだが、それ以上にリザヴェタは肉体労働になど慣れていない。
すっかり疲れ切り、シャベルの柄で優しい掌がすりむけていた。彼女が掛けた土は、全体の五分の一にもならない。だが、リザヴェタがいたことでなんと私は心強かっただろう。

「ありがとうございます、リザヴェタ。このことは、貴女と私のあいだに収めておきたいのですが」
リザヴェタは、はあはあ息をついている。辛うじて言った。
「……もちろんですわ」
私は厩舎のそばの井戸から水を汲む。
柄杓で直接リザヴェタに飲ませた。私も飲み、手と顔を洗った。リザヴェタも倣ってあちこちを洗ったり、濡らした手巾で拭いたりしている。

一息ついたところでリザヴェタが言った。
「……あの、わたくしは……サンクト=ペテルブルクの、遠い親類のところに半年くらい行きます。フランス語を学んできます。住所はこちらです。ヒローシャも一緒ですわ」
私は紙切れに書かれた住所を受け取った。
「はい。おかえりを楽しみにしています。さぞかし磨き抜かれて戻っていらっしゃることでしょうね」
私は何か妙に興奮している。
リザヴェタが辛そうに私を見ていた。
「ほんとうに貴男がおやりになったのですね」
「ええ。卑怯に聞こえるかもしれませんが、私は自分にこんなことができるとは思ってもみませんでした。……先祖が取り憑いていたかのようです」
「古い家の方はそんなこともあるのかもしれませんね。……わたくしも貴男は、小悪党かもしれないけれど、ここまではなさらないと思っていましたわ」
「ひどい言われようですね!」

私はリザヴェタに手を伸ばす。
「私はそろそろ行きます。接吻しても良いですか」
「ええ」
私はリザヴェタを抱きしめた。前と違って、今度は抵抗しない。私は背を抱いた。むやみに興奮していた。多分、古い血がざわめいているのだ。
辺りを支配し、男を殺し、女を陵辱し、土地を奪ってきた先祖たちの血だ。目の前の女を乱暴に抱きたくて仕方がなかった。
私はリザヴェタに口づけした。かたくなに閉ざされた唇をこじ開け、舌を入れた。
リザヴェタはされるままになっている。

リザヴェタの舌に舌を絡める。
彼女は苦しそうに息をする。私は接吻したまま、リザヴェタの背を、厩舎の壁に押しつけた。
ややがっしりした体は、デコルテを大きく開けたドレスが似合うだろう。いつも憂鬱そうだった濃い色の瞳が、今はそうでもない。サンクト=ペテルブルクに行くと決めたからだろうか?

私は左手でリザヴェタのドレスの上から体を撫でた。
リザヴェタが私の唇から逃れ、小さく叫ぶ。
「何をなさって……」
「ああ、しばらくお目にかかれません。貴女を……このまま抱いてしまいたい」
「駄目です。これ以上は結婚するまでは」
「では、リーザ、結婚してくださるんですね」
「エヴゲーニイ・パヴロヴィチ、貴男という方は……」
リザヴェタが溜息をつく。

リザヴェタのドレスは首筋まで閉じている。私はドレスの上から左の乳房を撫で続けていた。
「どうしておやめにならないのです。何をなさっているのです」
私はもう一度接吻した。少しずつリザヴェタの舌が私の舌に応えてきているような気がする。
「貴女が髪をほどいたところが見たい」
「……それくらいなら……構いませんわ」
私はリザヴェタのきつく結いあげた髪をほどく。濃い色の髪は量が多い。大きく波打って背中の後ろまで広がった。
(にかわ)を塗ったようですね。なんて美しい」
「ご冗談はおやめください……貴男様は首都の……外国の美しい方をたくさん見ておられるのでしょう」
「貴女は美しいし、さらに洗練を学べば良いのです。貴女はそれができる方でしょう」

私は、本当に興奮していた。
ヘンリー卿は素晴らしい家庭教師だった。ああ、泣きそうだ。だが、私はそれ以上に高揚している。
「商人様、どうなさったのです?」
「いや、素晴らしい家庭教師だったのです……でも仕方ない。貴女を手に入れるためなのですから」
「領地を取り返し、アクリナを買って、そのついででございましょう」
「私が貴女に、婦人としての魅力を感じていないとでも思っているのですか? 欲望を掻き立てられていないとでも?」
私はリザヴェタの背を厩舎の壁に押しつけ、ただじっと背を抱いた。

「エヴゲーニイ・パヴロヴィチ……。もう、お許しください……」
リザヴェタは困っている。いつもは固く縛った濃い髪が、ほどかれ波打っているのも無防備に見えた。
かすかに苦しげなうめき声を上げる。平手打ちを食うかと思ったが、リザヴェタの声は消え入るようだった。
「駄目……結婚してからでないと……」
「もちろんそうです」
私は左胸を撫で……いや、揉み続けていた。なかなか豊かで心地よかった。

「もう行きますが、最後にこれだけ、私にお見せください。目に焼きつけます」
襟元から胸までの釦を外す。コルセットが見えた。
「あ、あの……!」
私はコルセットの左側をずり下げた。乳房は弾力があり、跳ねるように転がり出た。
「え……」
リザヴェタはただ驚愕している。ああ、予想よりずっと美しいではないか!

「琥珀の色だ」
乳房は、リザヴェタの歳でも、純潔を守っていたため全体に固い。下垂もしていない。
「蜂蜜が固まったみたいな……美しい琥珀の色ですね」
私は左の乳首に指先で触れた。
「あ、あの……、それが紳士のなさることですか」
「紳士は裏でろくでもないことをするものです」
私は乳頭を舐め、口に含んだ。「ちょ、ちょっと……いやです、いくら貴男でも……ああ、……何てことをなさるの。いや、くすぐったい……こんな時にひどい……、ああ!」
「続きは戻ってきてからにしますから……」
「いいえ、結婚してからです。……あの、もし、万一、貴男の求婚を受けたらの話ですけど」

「こちら側も駄目ですか?」
私は素早くコルセットの右側も下ろす。硬い乳房が跳ねる。
二つの乳房をあらわにしたリザヴェタは、いままでの、石の彫像のように堂々たる婦人ではなく、柔らかで瑞々しい、恥じらう処女に変わっていた。
「え……」
リザヴェタはもう声も出ないようだった。私はランタンに照らされたリザヴェタの、美しい半裸の姿をじっと見つめた。リザヴェタのやや色黒の顔は上気し、純真な少女のようだった。
先ほどまで一緒に遺体を埋めていたのに!

ああ、乳房はアクリナより少し大きい。乳暈もだ。リザヴェタの乳房をふたつとも見ることができるなんて、なんという幸福だろう。
羞恥に染まりながら、つっかえつっかえリザヴェタは言う。
「ああ、もう! ……なんて非道なことをなさいますの……これ以上は絶対に駄目です」
「はい。貴女の純潔は新床(にいどこ)まで尊重します」
リザヴェタはコルセットを直そうとする。
「あ、貴男と新床ですって?」
「はい、リーザ、たいそう楽しみですね!」

私は言った。「ちょっと待ってください……コルセットに血が」
「え? でも血なんてつくかしら……」
「嘘です」
私はリザヴェタの右の乳房を掌で包み、伸ばした人差し指と中指で乳首をはさんだ。もうとうに、両方の琥珀色の切っ先は尖りきっていた!
「どうしてこんなことをなさるのです。貴男は! 嘘までついて!」
「軽い冗談ですよ」

私はリザヴェタの背を押し、私に体を寄せさせる。
私の息は酷く荒い。動物のように飢えていた。私は右の乳頭にも口をつけ、硬く豊かな乳房をなぞる。
「駄目だと言ったじゃありませんか。……もう、吸わないで! ……いや! あ、あ……エヴゲーニイ・パヴロヴィチ……ああ、お願いです。どうか、許して……。このままではわたくしはおかしくなってしまいそうで……本当に恐いのです。
あ、アクリナにもこんなふうになさったのですか。わたくしも……貴男に何もかも無理矢理奪われて、……貴男に籠絡されてしまうのですか。そんな、自分が自分でなくなるような……?」

少々拙い。リザヴェタは怯えかけている。私はリザヴェタに言う。
「アクリナは関係ありません。貴女は特別です。私の妻なのですから」
「結婚するまで違います……お許しください……エヴゲーニイ、……」
「結婚したらもっと……、おかしくなるほど貴女を抱きます。貴女は美しい。今の私がどれほど、貴女への焼けるような欲望に弄ばれているか、わかっていますか」
本当はここで裸に剥いて犯したかった。しかしそんな一時の興奮や高揚で、リザヴェタを失ってはならない。

リザヴェタはどうも本気で怯えてはじめた。
「貴男は恐い……あんなことをなさった後で、どうして平気でわたくしをなぶろうなどとするのです」
「古い血でしょうね。私の父祖たちは、敵を倒した後、婦人を自分のものにしたのです。……でも、私は十九世紀の人間ですから……」
私はコルセットにふたたび乳房を納め、ドレスの釦を止めた。もう一度、今度はとても優しく、唇を合わせるだけの接吻をする。
「貴女の琥珀色の乳首と優しく硬い豊かな乳房に触れることができて、ようやく出かける気力が湧いてきました」
私は言った。……「貴女の乳房が好きです」
「変な方……」
拍子抜けしたようだ。

リザヴェタはいま、自分で自分の乳房に触れていることに気づいているのだろうか。
「私の妻は貴女だということを覚えていてください。手紙を書きます」
「は……はい……でも、せっかく求婚してくださっても、父が許さないかもしれませんわ」
「そのときは、貴女が意を尽くして説得なすってください。私が貴女のどこが好きかご存知ですか?」
「え?」
「生意気なところですよ」
「ああ、もう。なんていう方をわたくしは……」

「お宅までお送りします」
私は彼女を馬に乗せてから、自分も乗り、鞭を当てた。
リャードフ家の前まで行って、リザヴェタを下ろす。
「アクリナに会っていかなくて良いのですか」
「貴女からよろしく伝えてください。私のリーザ、お元気で」
リザヴェタの右手の甲に、今度はほんとうに紳士らしく口づけした。リザヴェタの頬は、まだ紅潮したままだ。解いた髪が波打ち、華やかに広がっていた。
「エヴゲーニイ・パヴロヴィチ、信じられないほどひどい方。貴男もご無事で。……お帰りをお待ちしていますわ」

私は本格的に鐙を踏みしめた。
白と黒の斑の馬が夜中の疾走を初めた。


アイキャッチ画像
“Beginning of spring”
Painted by
Alexei Savrasov (1830–1897) [PublicDomain]