【第16話(1827年10月)あたりの時点での登場人物紹介】

■スモレンスク県某郡Я村の人たち

● エヴゲーニイ・パヴロヴィチ・Я 30歳
『私』こと『領主様』。語り手で主人公。
抵当に入っていた農奴600人の領地を取り返す。
放埒かつ繊細で美男の駄目人間だったが、領地を取り戻してそれほど駄目人間でもなくなった代わりに、傲慢さと残酷さが加わる。
語学に妙な才能がある。
料理女だったアクリナを囲いつつ、令嬢リザヴェタを妻にする。

● アクリナ・ニコラエヴナ 35歳
リザヴェタの生家・リャードフ家の元・料理女。
領主様の情婦にされ、農奴として買い取られ、はるばる領主様の領地まで連れてこられる。薬草などに詳しいため、魔女と呼ばれていたが、じつは信心深い。最近文字が読めるようになった。
ぼんやりしている。『領主様』のまえではすぐに泣く。
藁色の髪の痩せた女性。

● リザヴェタ・フョードロヴナ・Я 26歳
シベリヤの小さな街の名家・リャードフ家の令嬢。
誇り高く、気丈で理知的なところを領主様に気に入られ、妻にされる。家政をうまく取り仕切ることを期待されている。
若さと経験不足のために失敗もする。まだじぶんの限界がよくわかっていない。
ややがっしりした体格で、浅黒い肌で濃い色の髪の女性である。
一見地味だが、華やかに装うととてもゴージャスに映える。

● ヒローシャ 19歳
少数民族出身の青年。東洋系だが、黒い目が大きくキラキラしている。馭者で馬丁。猟師でもある。
シベリヤのリャードフ家から、リザヴェタに仕えるため、領主様の領地までついてくる。生真面目で誠実。

● テレージン 47歳
領地を守る有能な家令(使用人の中で一番偉い)。

● レオニード・バシュキロフ 28歳
領主様の幼なじみ。
隣村の領主一家の嫡男。両親は、領主様の教父・教母【*名付け親】。
レオニードは地主貴族だが、農場経営以外に頭が働かない木訥な青年。
現在は、冠婚葬祭などで必要なときだけ呼び出される。

■故人

● パーヴェル・Я
領主の父。領主様によく似ているが、領地経営の能力は優れていた。

● ナディジェダ・Я
パーヴェルの妻、領主様の母。病弱な貴婦人。

● ヘンリー・リード卿 
 イギリス人 領主様のかつての家庭教師。
シベリヤの修道院の地下で稀覯書を探しだし、妙に語学の才のある領主様を翻訳に誘う。
殺害される。書物は奪われ、アメリカの大学に驚くほどの高額で売られる。

● オルガ(オーレンカ)
領主様の以前の妻。二年ほどの結婚生活の後、自死。黒髪の儚げな美女。

● 修道院の長老
シベリヤの古い修道院で修行三昧に暮らした。偉大な人物だったが亡くなる。

■故人(?)

● フョークラ
パーヴェルの領地に住んでいた、魔女と呼ばれていた女。外見がアクリナに似ているが、もっと邪悪である。
パーヴェルの愛人で、領主様の初めての相手。パーヴェルの死後、どこかに消える。

■今後出てくる予定の人物

● ステパン・テレージン 16歳
  家令のテレージンの息子。

 女中頭
 農村司祭
 アクリナの小間使い、
  など。


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“Spring2”
Painted by
Alexei Savrasov (1830–1897) [PublicDomain]