第19話 ポルチャ(疫病)あたりの登場人物紹介/地図など

今回の主な登場人物

  • 領主様
  •   「私」こと本編の語り手。ロシア帝国スモレンスク県で、中規模の領地を治める地主貴族。エヴゲーニイ・パヴロヴィチ・Я(ヤー)。西北の隣家、バシュキロフ家にチフスが発生したため、病気の拡散防止に呼び出される。
    34歳。領主としてはわりと有能なのだが、時々現実逃避する。元・美男で元・放蕩者。特殊な趣味の持ち主。思いやり深さと冷酷さが入り交じっている。
  • ツェレスティナ
  •   バシュキロフ家とЯ家のあいだ、『西の森』に住む『魔女』。バシュキロフ家の女農奴であると同時に、薬草が使えるため、領主一家のささやかな病を治療にも当たっている。そのため、領主一家にも領地内でも特別扱いされ、一目置かれている。
    一見、善い人ではあるのだが、とにかく感情の変化が激しい。50歳くらい。小柄で太っており、悲しそうに見える。
  • プラトン
  • ツェレスチナの息子でバシュキロフ家の元農奴。生死不詳。生きていれば27歳。名前に反して、頭が弱かったため、兵役を押しつけられた。通称 ”馬鹿のプラーシャ”
  • アクリナ・ニコラエヴナ
  • 薬草を使う『魔女』。Я家の女農奴であり、領主様の恋人。ツェレスティナと偶然、森で出会い、親しくなる。今回は単なる助言者である。(多分)
  • セミョーノフ医師
  • ドイツかぶれの医師。40歳前後。わりと名医だが、チフスの対応策については当時の医学以上の知識はない。バシュキロフ家に来る。人間関係など目に入らないざっくばらんな性格で、恐らく無神論者。
  • イア・ドミートリエヴナ・エルマーコヴァ
  • Я家の奥方様リザヴェタの従妹。22歳。シベリア出身。花嫁修業にЯ家に滞在している。領主様に片思いしていたが、諦めざるを得なくなる。代わりに領主様に仔犬を買ってもらう。
    レオニード・バシュキロフと交際しているのかいないのかよくわからない。

バシュキロフ家の人々

  • レオニード・バシュキロフ
  • バシュキロフ家の嫡男。32歳。長身で『美男とジャガイモを混ぜたような容姿』。少々、頭が固い。イア・ドミートリエヴナを婚約者として遇している。
  • バシュキロフ氏
  • バシュキロフ村の領主。園芸好き。留守にしている。
  • バシュキロヴァ夫人
  • 領主夫人。やはり園芸好き。夫とともに出かけている。
  • ルキヤン・ユーリエフ(ユーリエフ2)
  • 20歳 バシュキロフ家の新しい家令。前家令である父親が亡くなり、後を継いだばかり。つまり頼りない。少々軽薄で、身分が遙か上の領主様にも馴れ馴れしい態度を示す。

バシュキロフ家の農奴

男性の農奴
  • サッヴァ
  • 村落共同体(ミール)の長老。60歳くらい。ツェレスティナの昔からの知り合い。(サッヴァは老人の意味、ヘブライ語由来)
  • ティモフェイ
  • サッヴァの息子。30歳くらい。白っぽい巻き毛の大男。ツェレスティナの息子プラトンの友人だった。村落共同体(ミール)の集会で、”馬鹿のプラーシャ”が徴兵されると決まったとき、止めなかったことを後悔している。
  • オシップ
  • 40歳くらい。変わり者。
  • 輔祭(ほさい)さま
  • 故人 ツェレスティナの昔の亭主。フランス軍が来る【1812年】前に死んだ。輔祭とは司祭の助手をする人物。農奴でかつ、輔祭職も務めていた。
女性の農奴
  • タイシャ
  •  ツェレスティナと同年代。昔の知り合いで憎み合っているが、彼女の『魔力』を利用しようともする。
  • マリヤ
  • タイシャの孫娘。13歳で生意気。新しい家令のルキヤン・ユーリエフに夢中である。イアをおとしめようとする。
  • フェデーラ
  • 30歳。よくツェレスティナのところに通う。ツェレスティナの一種の信者である。ツェレスティナに頼んで、亭主を呪い殺させたという噂あり。
  • ドブラーヴァ
  • 28歳。ティモフェイの妻。すんなりした美人。気弱で迷信深く、タイシャやフェデーラに引きずり回される。

他家の人たち

  • ポヤルコフ
  • Я家の西南の隣家、ポポフ家の老家令。故ユーリエフと知り合いであったことや、現在の領主が不在地主であるため、バシュキロフ家に手伝いにくる。Я家の家令、テレージンとは『家令の会』の会員仲間。

Я家の人たち いつもの人たち

  • 新しい仔犬
  • イアの飼い犬。ジャーマンミッテルスピッツのオス。クリーム色からオレンジ色の毛色であるため、名前は『黄色ちゃん』になった。
  • リザヴェタ・フョードロヴナ・Я
  • Я家の正式な奥方。気丈で賢明でちょっと荒っぽい領主夫人。父はシベリアの監獄長官。
  • アファナシー・テレージン
  • Я家の家令。長身痩躯。辣腕の家令で、常に領主様を補佐するが、嫌みも言う。40代半ばくらい。
  • イリーナ・テレージナ夫人
  • テレージンの奥方。とてものんびりしている。絶対に嘘がつけないタイプ。
  • ヒローシャ
  • Я家の馭者。シベリアの異族民で、黄色人種。黒い目がキラキラしている。敬虔で真面目な青年。元・猟師で、猟銃と乗馬の腕は確かであり、しばしば領主様やЯ家の人々の警護をする。
  • ドロシダ
  • アクリナの小間使い。週三回通う。無口な女性。
  • グリンカ
  • 本名はアグラフェナかオグラフェナ。アクリナの家に住み込んだ下働きの少女。少し頭が足りない。14歳。

Я家の農奴

  • ヴァーネチカ(イヴァン・ミュリコフ)
  • 恐らく直接には出てこない。 ミュリコフ家本家の四男。20歳前後。短気でけんかっ早い。喧嘩でシシューキン家の息子に怪我をさせたから、領主様が裁判をする。前科2犯なので、判決は兵役に送り出すことであった。
  • フォマ・ミュリコフ
  • ヴァーネチカことイヴァン・ミュリコフの兄で、ミュリコフ家の三男。この物語で一番の美男、かつ残念な青年。動物愛好家。

Я家の故人(?)

  • パーヴェル・アレクセイエヴィチ・Я
  • 領主様の父。故人。領主としては比較的まともであったが、他はやりたい放題やっていた。
  • フョークラ
  • Я家の魔女と言われた女農奴で、前領主の愛人。現領主の愛人アクリナに外見がよく似ている。ツェレスティナとも知り合いだったらしい。現在、生死不明。